活動背景・理念


想い・考え

子育てを取り巻く環境は、大きく変化しています。

少子化や核家族化、地域とのつながりの希薄化、経済的な負担、子どもの不登校や孤立など
子どもと子育て家庭が抱える悩みは、年々複雑になっています。

津山市においても出生数は減少傾向にあり、子どもの数が少なくなっている一方で
子どもや家庭を取り巻く課題は、決して小さくなっているわけではありません。

児童虐待についても増加傾向が見られ
子どもを取り巻く環境には、家庭だけでは抱えきれない課題が存在しています。

また、私たちが大きな課題のひとつとして捉えているのが
子どもも大人もSOSを出しにくい社会になっていることです。

「少しでいいから誰かに話を聞いてもらうだけで楽になるのに」
「子どもが安心して過ごせるような場所がほしい」
「どこに相談したらいいかわからないから放置して状況は悪化している」

保護者がそんな思いを抱えていても、自分が我慢すればいい
と、一人で抱え込んでしまうことがあります。

そして、大人同様に子ども自身も
自分の困りごとを言葉にしたり、助けを求めたりすることが難しい場合があります。

だからこそ、困った人が自ら「助けて」と声を上げるのを待つだけではなく
日常の中で小さな変化に気づき、自然に声をかけられる関係や
何気なく立ち寄れる場所が地域の中に必要なのではないか
と私たちは考えました。

子どもの「体験」や「経験」にも、家庭による差が生まれています。

子どもにとって、豊かな経験は成長するうえで欠かせないものです。

自然の中で思い切り遊ぶこと
スポーツや音楽に触れること
ものをつくること
誰かと一緒にごはんを食べること
新しい場所へ行くこと
さまざまな人と出会うこと
自分で考えて挑戦すること

こうした一つひとつの体験が
子どもの好奇心を育て、興味の幅を広げ、
自分の得意なことや好きなことを見つけるきっかけになったり
自分の将来について考えていく材料の一つとなります。

しかし現在、家庭の経済状況や生活環境によって
子どもが経験できることにも差が生まれています。

「習い事をさせてあげたいけれど、費用がかかる」
「スポーツをさせたいけれど、道具や送迎の負担が大きい」
「いろいろな場所に連れて行ってあげたいけれど、時間もお金も余裕がない」

そんな家庭も少なくありません。

特に、ひとり親家庭などでは
保護者が仕事・家事・子育てを一人で担うことで
子どもにさまざまな体験の機会をつくりたくても
時間的・経済的に難しい場合があります。

けれど、子どもの「やってみたい」という気持ちまで
家庭の経済状況によって諦めなければならない社会であっていいのでしょうか。

体験することも子どもの成長を支える大切な環境のひとつだと
私たちは考えています。

だからこそ、家庭だけではつくることが難しい体験や経験を
地域の中で補っていくことも必要です。

子どもたちを取り巻く環境も
昔と比べて大きく変わっています。

これまで子どもたちにとって大きな意味を持っていたものの一つに
学校での部活動があります。

スポーツや文化活動に取り組むことだけではありません。

仲間と一緒に目標に向かって努力すること
思い通りにならないことを経験すること
先輩や後輩との関係を学ぶこと
一つのことを続けること
誰かと喜びや悔しさを分かち合うこと

部活動には、学校の授業だけでは得られない
さまざまな学びや人とのつながりがありました。

一方で、今後は少子化や教員の負担などを背景に
中学校の部活動が地域へ移行していく流れが進んでいます。

これは、子どもたちの活動の場が学校から地域へと広がっていく大きな変化でもあります。

私たちは、この変化を単に「学校から部活動がなくなる」ということではなく
地域全体で子どもたちの成長を支える機会として捉えています。

学校で担われてきたスポーツや文化活動・仲間との交流・挑戦する機会などを、地域の中でも大切にしていく。

すべてを学校に任せるのではなく、家庭だけにも任せない。

子どもたちが地域の中でさまざまな活動や人と出会い、成長できる環境をつくっていく。

それも私たち「地域」に求められる役割といえるでしょう。

子どもは家庭や学校だけでも育たない
成長の過程で地域との関わりが大変重要であると私たちは考えています

家族との関わり、友だちとの出会い、学校での経験、地域の人との何気ない会話、遊びやさまざまな体験。

子どもは、たくさんの人や環境との関わりの中で
少しずつ社会とのつながりを築き
自分らしく成長していきます。

だからこそ、子育ては家庭だけが背負うものではなく
地域全体で支えていくものだと私たちは考えています。

家庭には、家庭でしか得られない愛があります。

学校には、学校だからこそできる学びがあります。

行政には、行政として担う役割があります。

そして、地域には地域にしかできないことがあります。

日常の中のいつもと違う小さな変化に気づき
「今日はどうしたの?」と声をかけること。

「誰かに聞いてほしい」という気持ちをまっすぐに聞いてあげること。

家庭の経済状況によって諦めていた体験に触れる機会をつくること。

そして、家庭や学校と違う第三の居場所で、安心して過ごせる環境をつくること。

私たちは、こうした一つひとつの関わりが、子どもの成長を支えると考えています。


「支援する側」と「支援される側」だけの地域にしない。
「支え合う」地域へ

私たちがつくりたいのは、子どもを一方的に助けるだけの地域ではありません。

子どもも地域の一員として関わり合える場所です。

子どもと関わることで
大人も子どもから元気や新しい気づきをもらっています

子どもたちが「自分はこの地域の一員なんだ」と感じると
いずれ自分たちが大人になった時には、支える側となり
その地域を引き続き豊かにしていってくれると私たちは考えています。

「子育てって大変そう」だけではなく、
「子どもを育てるって、楽しそう」
「こんな地域なら子どもを育ててみたい」
と思ってもらえる地域をつくりたい。

子どもたちが地域の中で大切にされ、たくさんの大人と関わり、楽しそうに過ごしている姿を見れば
きっと若い世代にとっても子育てが身近なものとして身につくでしょう。

子育てを「大変だから支えるもの」だけにするのではなく
地域みんなで子どもの成長を喜び合えるものにしていく。

それは、少子化が進むこれからの津山市にとって
とても大切なことだと考えています。

子どもも、大人も、ひとりにしない。
CHIGAYAが大切にしているのは
人と人がつながり、支え合える地域をつくることです。

困っている人が、自分から「助けて」と言えるまで待つのではなく
日常の中で小さな変化に気づき、自然に声をかけられる関係をつくる。

子どもが「困っている」と言えないときにも、気づいてくれる大人がいる。

保護者が一人で抱え込んでしまったときに、「大丈夫?」と声をかけてくれる人がいる。

子どもが「やってみたい」と思ったときに、その気持ちを応援してくれる人がいる。

家庭の環境に関係なく、さまざまな経験に触れられる機会がある。

「ここにいていい」「ここなら安心できる」と思える場所がある。

私たちは、そんなつながりの中で子どもたちが育っていくことが
これからの地域の子育てに必要だと考えています。

地域の子どもは、地域の大人みんなで育てる。
それは、家庭に代わって子どもを育てるということではありません。

家庭だけに子育ての責任を背負わせないこと。

子どもを家庭だけの存在にせず、地域の一員として見守ること。

子どもたちの「やってみたい」を、家庭だけの負担にしないこと。

そして、子どもも大人も、困ったときには誰かに頼っていいと思えること。

それが、私たちCHIGAYAの考える
「地域で子どもを育てる」ということです。

私たちが目指しているのは
困った人を支援する仕組みだけが整った地域ではありません。

困る前から人と人がつながり、
子どもも大人も、地域の中で支え合えるまちです。

子どもにとって、家庭や学校だけではない居場所がある。
保護者にとって、ちょっとした不安や悩みを話せる人がいる。
困ったときには「助けて」と言えて
言葉にできないときにも「いつもと違う」と気づいてくれる人がいる。

普段から地域の人と人がつながっていることが
子どもと保護者の安心につながると私たちは考えています。

そしてもう一つ大切にしたいのが、
子どもたちが、地域の中でさまざまな経験に出会えること。

家庭の状況や経済的な理由に関係なく、
スポーツ、音楽、ものづくり、自然体験、異世代交流など
地域の中に居場所の一つとして積極的につくっていきます。

学校だけではなく、地域にも仲間と活動できる場所がある。
子どもたちの成長を、地域の大人が一緒に喜べることが
これからの社会で大切になってくると強く思うのです。


大人も、子どもも地域の中でつながる。

そして、すべての子どもに経験をする機会をつくる。

日々関わることの積み重ねが
「このまちで、子どもを育てたい」
と思える未来につながっていくと考えています。

NPO法人CHIGAYAは、
人と人とのつながりを育て、
子どもたちの体験の場をつくり
地域全体で子どもたちの成長を支えるまちを目指します。